用語集

学習用の教材です。重要な判断では一次資料や専門家を確認してください。

TRADING COMPANY CORE SKILLS · 002

事業計画

戦略を、数字・行動・責任者のつながった実行計画にする

社会人版

位置づけと到達点

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わからない用語はこちら(1語)

まず押さえるのは、①誰に何を売るか、②売上と費用はいくらか、③支払い日に現金が足りるか。事業計画は、この見込みに行動・担当者・期限を結び付けるものです。

この資料でできるようになること

  • 単価と数量から売上を計算する
  • 利益と手元資金の違いを説明する
  • 下振れ時の対応を担当者・期限まで決める

基本原則

  • 実績と仮定を区別し、出典・日付を残す
  • 金額の単位と対象期間を揃える
  • まず小さな計画を作り、実績で更新する

001で選んだ事業構想を数字と行動に落とします。企業価値の算定は004、実行後の運営は008で学びます。詳細な会計モデルを作る前に、下の小さな例を理解しましょう。

わからない用語はこちら(2語)

段階 1
前提を固定
→
段階 2
売上を分解
→
段階 3
費用・投資を積上げ
→
段階 4
三表を接続
→
段階 5
KPI・施策化
→
段階 6
シナリオ比較
→
段階 7
承認・更新
ゲートの考え方:この7段階は本教材の整理順で、唯一の標準手順ではありません。未確認の前提は次の段階でも見直し、実施・修正・停止の判断条件を残します。
テーマ 01

わからない用語はこちら(1語)

何を判断する計画かを先に決め、対象期間・金額単位・前提の基準日・担当者を揃えます。例では「1か月の小さな販売企画を実施するか」を判断します。

具体的な進め方

  • 実績・仮定・判断を別の欄にする
  • 対象期間と円・万円の使い分けを揃える
  • 前提の根拠と見直す日を記録する

最小限の成果物

  • 計画の目的と範囲
  • 前提台帳

代表KPI

重要前提の未確認数前提の更新日

典型的な失敗

  • 目的や単位を決めずに表計算から始める

実務の問い

  • 誰が、どの判断に使う計画か
  • 未確認の重要前提は何か
テーマ 02

売上を単価 × 販売数量に分け、数量の根拠と供給できる上限を確認します。例では1,000円 × 100枚 = 10万円。100枚は販売実績ではなく、検証が必要な仮定です。

具体的な進め方

  • 数量の根拠を予約数や過去実績で確認する
  • 制作・販売できる上限を確認する
  • 継続課金なら新規・継続・解約を分ける

最小限の成果物

  • 単価・数量・売上の表
  • 数量の根拠と供給上限

代表KPI

販売数量実現単価

典型的な失敗

  • 希望する成長率だけで数量を増やす

実務の問い

  • 100枚売れる根拠は何か
  • 売れなかった分の費用はどうなるか
テーマ 03

わからない用語はこちら(8語)

数量に応じて増える変動費と、一定範囲では数量によらない固定費を分けます。例では1枚400円の制作費と月4万円の会場費。費用は合計8万円、利益は2万円です。

具体的な進め方

  • 単価と数量から変動費を積み上げる
  • 固定費と支払い日を一覧にする
  • 設備購入の支出と減価償却費を分ける

最小限の成果物

  • 変動費・固定費の表
  • 投資と支払いの予定

代表KPI

1枚あたり限界利益固定費合計

典型的な失敗

  • 設備購入額を必ず全額その月の費用にする

実務の問い

  • 数量が減っても残る費用はいくらか
  • 設備購入と費用計上の時期は同じか

設備投資(CAPEX)は設備などを取得するための支出です。減価償却は、その取得額を使用する期間に配分して費用にする処理。すべての支出が同じ扱いになるわけではありません。運転資本は、売掛金や在庫など日々の事業に資金が必要になる要因として捉え、買掛金の支払い時期も確認します。

テーマ 04

わからない用語はこちら(5語)

PL(損益計算書)は期間の収益・費用・利益、BS(貸借対照表)は時点の資産・負債・純資産、CF(キャッシュフロー計算書)は期間の資金の増減を示します。利益が出ても、入金が遅れると現金は減ります。

具体的な進め方

  • 売掛金は未回収の売上、買掛金は未払いの仕入と理解する
  • 資産 = 負債 + 純資産を照合する
  • 期首現金 + 入金 − 出金 = 期末現金を照合する

最小限の成果物

  • 損益・残高・資金の照合表
  • 日次・月次の資金繰り表

代表KPI

最低現金残高三表の照合差額

典型的な失敗

  • 売上や利益を、そのまま入金額と考える

実務の問い

  • 利益2万円なのに現金が減るのはなぜか
  • 支払いの前に入金されるか

CFは営業・投資・財務の活動に分けて資金の動きを見ます。資金繰り表では具体的な入出金日を追います。借入元本の返済は現金を減らしますが、PLの費用とは区別します。

テーマ 05

目標に関係する数字を選び、担当者・確認日・未達時の行動を決めます。販売枚数だけでなく、入金予定と支払い予定も追います。行動と結果の関係は仮説であり、実績で確かめます。

具体的な進め方

  • 販売・回収・支払いの担当者を決める
  • 予定と実績の差、その原因を記録する
  • 対策・期限・次回確認日を一緒に残す

最小限の成果物

  • 指標・担当者・期限の一覧
  • 予定と実績の差分記録

代表KPI

販売の予実差入金の遅れ

典型的な失敗

  • 目標と関係しない数値だけを報告する

実務の問い

  • 入金が遅れたら誰がいつ確認するか
  • 数字が未達なら何を変えるか
テーマ 06

わからない用語はこちら(1語)

数量の減少と入金の遅れを別々に試算し、組み合わせた場合も見ます。計算を変える前に、何を変え、何を固定するかを明示します。悪い結果が出た場合の対応も計画です。

具体的な進め方

  • 価格・数量・費用・入金時期を変えて試算する
  • 日次・月次の資金不足を確認する
  • 続行・縮小・延期の条件を先に置く

最小限の成果物

  • 前提別の試算表
  • 対応策と判断条件

代表KPI

損益分岐点数量下振れ時の現金残高

典型的な失敗

  • 複数の前提を全部楽観的に置く

実務の問い

  • 60枚なら実施・縮小・延期のどれか
  • 全額の入金が翌月でも支払えるか
例の損益分岐点数量は、固定費4万円 ÷(単価1,000円 − 変動費400円)≒ 66.7枚。整数なら67枚で赤字を避けられます。価格・単位変動費・固定費が一定で、売れた分だけ制作する条件です。
学習用の仮想例:1か月の小さな販売企画。単価1,000円、制作費は売れた1枚につき400円、会場費4万円、期首現金5万円。費用は当月全額支払い、在庫・設備投資・借入・利息・税金は省略します。
項目基本:100枚下振れ:60枚回収遅れ:100枚
売上1,000円 × 100枚 = 10万円1,000円 × 60枚 = 6万円10万円
費用400円 × 100枚 + 4万円 = 8万円400円 × 60枚 + 4万円 = 6.4万円8万円
利益2万円−4,000円2万円
当月入金10万円6万円6万円(残り4万円は翌月)
月末の現金5万円 + 10万円 − 8万円 = 7万円5万円 + 6万円 − 6.4万円 = 4.6万円5万円 + 6万円 − 8万円 = 3万円

回収遅れでも利益は2万円ですが、現金は期首5万円から3万円へ減ります。未回収の4万円は売掛金。月末の資産は現金3万円 + 売掛金4万円 = 7万円、負債0円、純資産は期首5万円 + 利益2万円 = 7万円で一致します。

もし当月の入金が0円なら、試算は5万円 − 8万円 = −3万円。これは実際に保有できる現金残高ではなく、3万円不足する警告です。支払い前に資金手当・条件変更・延期を判断します。月末がプラスでも、月中に不足しないか入出金日を確認します。

成果物とKPIの運用

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わからない用語はこちら(1語)

成果物確認する数字・条件見直す時点
前提台帳根拠・基準日・重要な未確認事項前提変更時
売上計画単価・数量・供給上限販売実績の確認時
費用・投資計画固定費・変動費・支払い日見積・投資変更時
三表の照合表資産と負債・純資産の差、現金の一致モデル更新時
資金繰り表日次・月次の最低現金と不足額入出金予定の変更時
実行計画販売・回収の予実差と対策の担当・期限担当者が決めた確認日

確認する頻度は事業の速度と資金の余裕に合わせます。指標には定義・データ源・担当者・判断条件を置きます。

短時間で確認する順序

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入口の3つの問い → 小さな数値例 → 利益と現金の違い → 不明な節だけ高校生版で確認 → チェックリスト、の順に読みます。習得までの日数は保証しません。

マスターチェックリスト

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わからない用語はこちら(1語)

根拠を確認する

改訂時に確認した公開資料です。数値例は本教材で作った仮想例で、実際の会社の実績ではありません。