身近なたとえ
社会人向けの説明へ限られた時間を複数科目にどう配るか。得意科目を伸ばす、赤点科目を立て直す、目標に不要な活動を減らす判断をする。
会社でも同じ
複数事業・投資先の評価、資源配分、追加投資、保有、改善、再編、撤退を決める。個社の日常経営は事業経営が担当する。
覚える合言葉
「目的 → 事実 → 選択肢 → 数字 → 判断 → 行動」
学習用の教材です。重要な判断では一次資料や専門家を確認してください。
複数の事業を比較し、資本を最も価値が増える場所へ動かす
高校生版ポートフォリオで最低限知ることを、具体例から読みます。
限られた時間を複数科目にどう配るか。得意科目を伸ばす、赤点科目を立て直す、目標に不要な活動を減らす判断をする。
複数事業・投資先の評価、資源配分、追加投資、保有、改善、再編、撤退を決める。個社の日常経営は事業経営が担当する。
「目的 → 事実 → 選択肢 → 数字 → 判断 → 行動」
前のステップに戻るのは失敗ではありません。新しい事実で考えを直すことが、良い仕事です。
ポートフォリオは保有する事業・投資先の集まりです。売上の大きさだけでなく、利益・現金・リスク・事業の役割を並べます。
成長を狙う事業、安定収益を求める事業、改善する事業など、役割と目標を決めます。分類のラベルだけで投資先を決めません。
限界ROIC(追加の資本が生む税引後事業利益の効率)などは比較材料です。現金の時期・リスク・代案も見ます。過去に使って回収できないお金はサンクコストで、追加投資の理由にしません。
変化を把握する指標と、見直す条件を決めます。報告を受け取るだけでなく、原因・対策・判断者を確認します。
追加のお金で問題が解決するか、悪い場合の損失、誰が何を変えるかを確かめます。既存投資を守るために無条件で資金を足しません。
売却、縮小、他事業への統合などを比較します。撤退にも費用・契約・人への影響があり、計画と権限者の判断が必要です。
架空の投資例です。金額の単位は百万円。今、投資に使える100でAかBの一つを選びます。どちらも今100を払い、1年後にAは120、Bは115を受け取るとします。受取額は税引後で、入金時期とリスクは同じ。ほかの費用や最後に残る価値はない設定です。1年後のお金を今の価値に直すため、年10%で割り引きます。
A:120 ÷ 1.10 − 100 = 9.09
B:115 ÷ 1.10 − 100 = 4.55(各丸め)
この条件ではAのNPVがBより大きいです。以前Bに50使って回収できなかったとしても、「もったいない」だけでBにさらに投資する理由にはなりません。実際の案件では、入金の時期・リスク・契約の制約なども比べるため、この例だけで投資先は決められません。
| 用語 | やさしい意味 |
|---|---|
| ポートフォリオ | 保有する事業や投資先の集まり |
| 資本配分 | 限られたお金をどこへ回すか決めること |
| 限界ROIC | 追加の投資が生む効率 |
| 機会費用 | 別の選択肢を諦めることで失う価値 |
| 再建 | 悪化した事業を立て直すこと |
| Exit | 投資を売却・終了すること |
| Carve-out | 事業の一部を切り出すこと |
| サンクコスト | すでに使って戻らないお金 |
詳しく知りたいときは右上から社会人版へ進めます。