身近なたとえ
社会人向けの説明へ修学旅行の計画表。行きたい場所だけでなく、人数、交通費、時間、係、雨天案、お金が足りるかまでつなげる。
会社でも同じ
文化祭で小さな販売企画を考える場面です。何を何個売り、いくらで売るか。制作費や会場費を払い、担当と準備日を決めます。数字は下の学習用の仮想例で確認できます。
覚える合言葉
会社の計画でも、売上の見込み、必要な費用、現金が入る日と出る日をつなぎます。もうけの表と現金の表は別です。まず小さな例で違いをつかみましょう。
学習用の教材です。重要な判断では一次資料や専門家を確認してください。
戦略を、数字・行動・責任者のつながった実行計画にする
高校生版売上はいくらか、費用を引くといくら残るか、支払いの日に現金が足りるか。この3つを別々に考えます。
修学旅行の計画表。行きたい場所だけでなく、人数、交通費、時間、係、雨天案、お金が足りるかまでつなげる。
文化祭で小さな販売企画を考える場面です。何を何個売り、いくらで売るか。制作費や会場費を払い、担当と準備日を決めます。数字は下の学習用の仮想例で確認できます。
会社の計画でも、売上の見込み、必要な費用、現金が入る日と出る日をつなぎます。もうけの表と現金の表は別です。まず小さな例で違いをつかみましょう。
この7段階は教材で使う整理順です。新しい事実が分かったら前に戻り、計画を直しましょう。
いつまでに、何を決める計画かを揃えます。例では1か月の販売企画を実施するかを考えます。
やること:期間とお金の単位を書いておく。
気をつける:条件を決めず、先に表だけ作らない。
売上は売値 × 売れた数。1枚1,000円で100枚売れたら10万円です。100枚はまだ確かめていない見込みです。
やること:その数が売れる理由を確認する。
気をつける:売れたらよい数を、確実な数にしない。
1枚作るのに400円なら100枚で4万円。会場費4万円も足して、費用は8万円。売上10万円から引くと2万円のもうけです。
やること:売れる数で増える費用と、数が減っても残る費用を分ける。
気をつける:機械などを買うお金と、毎月の費用を混同しない。
もうけが2万円でも、代金4万円が翌月払いなら手元の現金は少なくなります。売上が立つ日と、お金が入る日は同じとは限りません。
やること:開始時の現金 + 入金 − 出金を計算する。
気をつける:もうけがあるから支払える、と決めつけない。
売る係、代金を受け取る係、費用を払う係と、確認する日を決めます。目標への進み具合を見る数字がKPIです。
やること:予定と実際の差を見て、次の行動を決める。
気をつける:数字を眺めるだけで終わらない。
100枚の見込みが60枚なら、売上6万円、費用6.4万円で4,000円の赤字です。代金の入金が遅れる場合も別に考えます。
やること:値段・売れる数・費用・入金日を変えて計算する。
気をつける:よい場合だけを信じず、縮小や延期も用意する。
| 項目 | 100枚売れる | 60枚に減る | 代金4万円が翌月 |
|---|---|---|---|
| 売上 | 1,000円 × 100枚 = 10万円 | 1,000円 × 60枚 = 6万円 | 10万円 |
| 費用 | 400円 × 100枚 + 4万円 = 8万円 | 400円 × 60枚 + 4万円 = 6.4万円 | 8万円 |
| 利益 | 2万円 | −4,000円 | 2万円 |
| 当月入金 | 10万円 | 6万円 | 6万円(残り4万円は翌月) |
| 月末の現金 | 5万円 + 10万円 − 8万円 = 7万円 | 5万円 + 6万円 − 6.4万円 = 4.6万円 | 5万円 + 6万円 − 8万円 = 3万円 |
代金4万円が翌月になると、もうけは2万円でも手元の現金は5万円から3万円へ減ります。「もうかったか」と「払えるか」を別々に見る理由です。
もし当月の入金が0円なら、支払いに3万円足りません。支払い前に、お金を用意する・条件を変える・延期する方法を考えます。月末だけでなく途中の日にも現金が足りるか確認しましょう。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 前提 | 計算の土台に置く条件。確かめた事実と仮の数字を分ける |
| ドライバー | 売値や数量など、結果の数字を変える要因 |
| 固定費・変動費 | 一定範囲では数量によらない費用/数量に応じて増減する費用 |
| PL(損益計算書) | ある期間の売上などの収益、費用、もうけを示す表 |
| BS(貸借対照表) | ある日の資産・負債・純資産を示す表。資産 = 負債 + 純資産 |
| CF(キャッシュフロー計算書) | ある期間の資金の動きを営業・投資・財務に分ける表 |
| 売掛金 | 売上になったが、まだ受け取っていない代金 |
| 減価償却 | 設備などの購入額を、使う期間に分けて費用にする処理 |
| KPI | 目標への進み具合を確認する数字 |
| 感度分析・シナリオ | 条件を変えて結果を見ること/いくつかの条件を組み合わせた筋書き |
改訂時に確認した公開資料です。数値例は本教材で作った仮想例で、実際の会社の実績ではありません。